出版社内容情報
女神ヘラの乳房からほとばしる一条の乳の道――天の河の伝説に代表されるように,母乳は古来母性愛の象徴であった.しかし現在,人工栄養の発達によって,母乳だけで育てられる乳児は年ごとに少なくなってきている.母乳と人工乳の違い,母乳と免疫,母と子の絆を結ぶ授乳の役割等を説いて,小児科医の立場から現代の子育てを批判する.
内容説明
女神ヘラの乳房からほとばしる一条の乳の道―。天の河の伝説に代表されるように、母乳は古来母性愛の象徴であった。しかし現在、人工栄養の発達によって、母乳だけで育てられる乳児は年ごとに少なくなってきている。母乳と人工乳の違い、母乳と免疫、母と子の絆を結ぶ授乳の役割等を説いて、小児科医の立場から現代の子育でを批判する。
目次
1 母乳の自然史
2 母乳と語り伝え
3 母乳哺育の衰退
4 乳房の形としくみ
5 母乳、造物主の贈り物
6 母乳栄養の実際―若いお母さんのために
結びにかえて―母乳と社会