岩波文庫
創造的進化

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  • サイズ 文庫判/ページ数 458p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003364512
  • NDC分類 135.4
  • Cコード C0100

出版社内容情報

ほとんど半世紀以上にわたるベルクソンの全思索は,一切を機械化・物質化しようとする近代の科学的・実証主義的知性に抗して,どこまでも生命と精神との独自性を擁護しようとするにあった.本書は,生命的存在の深い根源を「生命のはずみ」(エラン・ヴィタル)なるものによって把捉しようとした画期的な著作である.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

傘緑

33
「…生命進化の前方には未来の扉が明けっぱなしになっている。それは運動しはじめたときの力ではてしなくつづけられる創造なのである。この運動が有機的世界の統一を作る。それは実り多い無限にゆたかな統一であり、どんな知性の夢みうるものにもまさっている。知性はこの運動のひとつの相面ないしひとつの産物にすぎぬからである」ハイデカーに先駆けて「存在」と「無」を問うた作品。恥ずかしながら初のベルクソンであるw「持続」などのたぶんテクニカル・タームみたいなものがあったので、他の作品を参照しないと十分な理解には達せないと思う。2016/12/05

井蛙

1
本書では自由とは時間であるという『試論』以来のテーゼが生命進化という具体的な主題に即して論じられている。進化を駆動する現在時における生命の創造行為が有名なエラン・ヴィタールだ。その際『物質と記憶』において記憶がすべての過去を保持するとされていたことを思い出そう。あらゆる生命体はそれぞれの跳躍によって分化しながらも、その原-生命とでもいうべき記憶を共有している。それゆえ我々人間には植物にすら共感する余地が残されているのであって、そのような非-知としての知はまさしく20世紀の哲学の名に値するものだろう。2017/12/14

ヨウジン

1
約一カ月を要してやっと読み終えました。正直難しくて全く理解できてはいない。しかしそれだけ著者のぶつかった問題は難しいということだけは知ることができた。2012/04/12

若い脳

0
やっぱりベルクソンは難しい。漠然と感じたことは知識とは必要なものなのかどうか。何度も何度も反芻して考えていかなければならないだろう。2010/10/01

astrokt2

0
未レビュー2009/05/30

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